一般社団法人 高知県社会福祉士会

〒780‐0870 高知県高知市本町4丁目1番地37号
丸の内ビル3F12室

巻頭言

副会長 三橋 択実

 2月に入り、例年にない寒さの日が続いていますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。先日は高知市でも数年ぶりの積雪がありました。道路の凍結もあり、自転車やバイクが転倒しているところを見かけました。高知県が雪に慣れていないことを痛感します。

 さて、冬と言えば温かい料理ということで、今回はポトフのお話です。美味しいポトフが食べたくなって、プロのレシピをしっかり調べて、作ってみました。プロのレシピでは、鶏肉をガーリックオイルでしっかり焼いてから煮込むこと、野菜は大きく切り人参は皮つきで使うこと、などの細かなポイントがいくつもあります。普段は、コンソメスープの素を使って短時間で作りますが、プロのレシピでは全く異なった味になります。

 専門的に学んでいないと知ることができない細かな手順の積み重ねで、素人の味とプロの味の違いが生まれているのだと思います。

 このことは、私たち社会福祉士の実践にも言えるのではないでしょうか。人から困りごとを相談されるということは、社会福祉士でなくても誰しもが経験のあることだと思います。では、相談援助のプロである私たちの相談援助と一般の方が相談に乗るのと違いはどこにあるのでしょうか。プロは、困りごとを話しやすい場の設定や質問・面接技法の活用ができます。また、問題解決に必要な社会資源や制度の知識を有しています。そして何より、対人援助のプロとして倫理綱領に基づく高い倫理観を持って対象者と向き合っています。

 経験や勘に頼った実践というのは、素人でもできる事です。プロとしては、専門的価値に基づき、理論や知識・技術を活用することや、常に自らの専門性を高めることが求められています。

 社会福祉士会では、プロの根拠とも言える、価値・知識・技術の向上を図るための事業を基礎研修Ⅰ~Ⅲを中心に複数実施しています。また、今後は会員同士のスーパービジョンの体制も整備する予定です。

 忙しいとついつい経験や勘で業務を進めてしまいがちです。プロの援助実践を心がけて、自己研鑽の一つとして、積極的に社会福祉士会の事業にもご参加いただきたいと思っています。