一般社団法人 高知県社会福祉士会

〒780‐0870 高知県高知市本町4丁目1番地37号
丸の内ビル3F12室

巻頭言

副会長 三橋 択実

  平成最悪と言われる豪雨から一転、一気に夏本番の暑さになりました。豪雨では高知県内でも多くの被害が出ています。物理的な被害の回復と、被災者の心の痛みの快復を願っています。また、甚大な被害のあった広島県や岡山県からは、高知県内の自治体にも医師、保健師を中心とした専門職の派遣要請があったようです。社会福祉士の派遣要請は、現状では確認できていませんが、今後の状況を注視していきます。

 ところで、皆さまの近くに「子ども食堂」の活動はありますか。ここ数年で一気に活動が増えているようです。元々は食事を十分にとることが困難な困窮世帯の子どもに対する地域の支援活動だと思いますが、その課題に対する共感性が高いのか、一気に活動者が増加しています。また、活動主体も多様で、企業が会場を提供して住民ボランティアが「子ども食堂」を運営していたり、学校とボランティアが連携して実施したりと、これまでになかった多様な機関の連携が生まれているようです。

 「子ども食堂」は多くが月に1回の開催で、その活動で困窮世帯の児童の栄養状態改善が図れるわけではありません。ただ、多くの効果があるようです。例えば、上述のように地域で新たな連携が生まれる機会になる。食事という生活場面の観察から、新たなニーズ発見の機会となる。学校等の既存の支援者以外の新たな支援機関が児童とつながるきっかけとなる等です。

 僕も近所の「子ども食堂」の利用者の一人ですが、他の親子との交流があったり見たことのない楽器の演奏が聴けたり、とても楽しんで参加しています。

 つい先日は悲惨な児童虐待のニュースがありましたが、子どもを対象とするボランティア活動には、虐待の予防や早期発見の機能もあるかもしれません。会員の皆様にも是非、近くの「子ども食堂」の活動に興味を持っていただければと思います。