一般社団法人 高知県社会福祉士会

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丸の内ビル3F12室

巻頭言

梼原に魅せられて

                                  会長 徳弘博国

   去る10月4日~5日、僕は公文理賀副会長とともに梼原町を訪ねました。前町長の矢野富夫さんに温かなご招待をいただいたからでした。梼原には千年来、外からの来訪者は福をもたらすので大切にするのだという「客人(まろうど」信仰」があります。会長・副会長がいったいどんな福をもたらすのか、私たちはどんなおもてなしを受けるのかわくわくしながら。   2020年6月の高知全国大会では、建築家の隈研吾さんに記念講演をお引き受けいただいています。これは矢野前町長の橋渡しなしには実現できませんでした。そうしたご縁で、矢野さんには本年5月の定期社員総会でも基調講演いただき、以来、私たちの会がいかに必要とされる組織となるか、ご自身の哲学や経験から様々にご助言くださっています。                         4日(金)の夕方に梼原に赴くと、矢野さんは町内で活躍する社会福祉士たちを集め宴席を設けてくれていました。「2020年全国大会は県士会にとって新たなスタートになる。各地の仲間を増やそう。」とのご配慮からで、僕たちは夜通し語り明かしました。社会福祉士会は資格があるのに会に入ってもらえない、低い加入率が積年の課題です。矢野さんは「会の存在意義をわかりやすく伝えることが大切」と、会員・非会員問わず連帯していくことの大事さについて教えてくださったのでした。                                5日(土)は早朝から隈研吾さんが手がけた6つの建造物(雲の上のホテル、まちの駅、ギャラリー、福祉施設、総合庁舎、図書館)を丁寧にご案内くださいました。 僕たちは説明の一つひとつに感銘を受けました。例えば図書館(写真)は、天井から垂れ下がっている無数の木組みが印象的で、目にされた方も多いでしょう。矢野さんいわく「図書館の中に梼原産の木材で森を作った。しかもこれはただの飾りではない。一本一本に綿密な構造計算が施されていて屋根の荷重を支えている。」目を引く斬新なデザインは、構造的にもしっかり意味があるのか…、このような目から鱗が何枚も落ちるような話の連続だったのです。                                     1100年の歴史の風雪に耐え、幕末には龍馬をはじめ多くの志士がここから脱藩雄飛し、今もなお新たな地域のあり方について果敢にチャレンジするまち、梼原。 二日間の終盤には僕はすっかり梼原のファンとなり、親しい誰かを連れてまた泊りに行きたい気持ちになっています。       矢野富夫さんほんとうにありがとうございました。