一般社団法人 高知県社会福祉士会

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巻頭言

                                                                                                                                      副会長 三橋 択実

連日30度を超える猛暑となっていますが、会員の皆様はいかがお過ごしでしょうか。                     巻頭言で私が担当する回では、茶道にまつわる話をよく出させていただいていますが、今回もお茶に関する気づきの話です。                                                              茶道を習い始めて7年目になります。つい先日のお稽古で、師匠から指摘されたことが、茶碗の持ち方です。これほどまで基本的な事を7年も経ってやっと指導いただく訳ですから、お茶の奥深さは計り知れません。お点前の全体の流れが理解できるようになったので、次は細かな心配りに師匠の指導が移ってきたのだと私なりに解釈しています。                        ここまで基本的な、必要不可欠な動作でありながら、7年経験しても言われなければ気づかない。言い方を変えれば、自分ではできているつもりで気づかないことがあるのだと気づかされました。                                私たちは、ソーシャルワークを生業としています。私の経験年数でいえばもう10数年を経過しました。そうであっても、上述のような基本的な技術を、できていると思い込んではいないか自省しています。お茶でいえば師匠が指摘をしてくださるので、気づくことができるわけですが、皆さまの職場では後輩社会福祉士の指導環境がありますでしょうか。私の勤務する地域包括支援センターは三職種(保健師・社会福祉士・主任ケアマネージャー)の配置はありますが、各1名ずつで同職種のOJTが機能する環境ではありません。行政に採用された社会福祉士の方々は、課・係に1名のみの配置であることが多く、専門職間のOJTが機能することは少ないのではないかと思います。                                                      経験を重ねると、当然技術は向上しますが、その一方でできているという過信も生まれやすいと思います。日々の業務の中で、他の専門職からの意見やクライエントからの言葉に耳を傾けることで、自らの実践を立ち止まって振り返る機会にしていただければと思います。